TicWatch E3 レビュー 【Pro3 GPSと違い比較】

TicWatch E3 レビュー 【Pro3 GPSと違い比較】

・初めてのスマートウオッチを探している
・周囲のApple Watch使用者が便利そうだけどスマホがAndroid
・格安スマートウオッチに不満がある

という人に最適解と言えるWear OS搭載スマートウオッチTicWatch E3をレビューします。

TicWatch E3 機能・特徴

・Google Wear OS採用
・Snapdragon Wear4100チップ
・通知(LINE対応)
・心拍センサー
・血中酸素飽和濃度測定センサー
・20種類以上の運動測定モード
・GPS、GLONASS と北斗の定位機能
・音楽再生操作・通話
・睡眠計測
・OK Google

Google Wear OS採用

Googleによるスマートウォッチ用OSであるWear OSを搭載しており、Androidスマートフォンとの親和性が高いです。

Google Play StoreからGoogle FitやSpotifyなどのアプリを追加ダウンロードすることが可能で、独自OSを採用しているスマートウォッチよりもカスタマイズ性が高いのも特徴。

Snapdragon Wear4100チップ

スマートウォッチ用CPUでも最高品質のSnapdragon Wear4100チップを搭載。

フラッグシップモデルであるTicWatch Pro3 GPSと同じCPUとメモリ1GB RAMを採用しているため、動作も上位機種と同等の快適さが得られます。

通知(電話・LINE対応)

いちいちスマホの画面を見ないでも手元で誰からの着信か、LINEならメッセージの内容もわかるため、今すぐ出なくても良い着信に作業の手を止められることもありません。

LINEは内蔵マイクから文字入力し返信することも可能です。

心拍センサー

心拍センサーを搭載し、24時間心拍数を表示、記録してくれます。

血中酸素飽和濃度測定センサー

4組の赤外線のLEDライトから構成して、光線を腕の血管まで照射しSpO2(血中酸素飽和濃度)レベルを測量します。

20種類以上の運動測定モード

サイクリングや水泳、ウォーキング、ランニングから各種スポーツなど20種類以上の測定モードを搭載し、運動中のデータを記録します。

GPS、GLONASS と北斗の定位機能

GPSに加えGLONASS と北斗による位置情報を測位し、正確性を向上させています。

音楽再生操作・通話

Bluetoothイヤフォンと接続することで、スマートフォンを操作せずに音楽再生の操作や、ハンズフリーでの通話が可能です。

スピーカーとマイクも本体に内蔵されているため、未接続でも通話は可能です。

睡眠計測

睡眠時に装着しておけば、浅い睡眠、深い睡眠とREM睡眠を記録します。

睡眠習慣の改善を促す提案をしてくれたり、浅い睡眠時にアラームを鳴らすこともできます。

OK Google

搭載マイクにより日本語対応のGoogleアシスタント(OK Google)が使えます。

デメリット

Google Pay非対応

機種自体は非接触のGoogle Payの機能が搭載されていますが、残念ながら日本国内ではサポート対象外です。

Tic Watch Pro3 GPSとの違い比較

先に発売されているフラッグシップモデルTicWatch Pro3 GPSとの機能の違いを比較します。

 TicWatch E3TicWatch Pro3 GPS
時計サイズ44 x 47 x 12.6mm47 x 48 x 12.2mm
重量32g41.9g
素材ポリカーボネイトとガラス繊維ステンレス鋼+プラスチック
ストラップシリコンシリコン
ストラップ幅20mm22mm
チップセットQualcomm®Snapdragon Wear™4100プラットフォームQualcomm®Snapdragon Wear™4100プラットフォーム
メモリ1GB RAM1GB RAM
ストレージ8GB ROM8GB ROM
ディスプレイ1.3″ HDディスプレー (360 x 360 px)1.4” Retina AMOLED 454 x 454 + FSTN display
接続Bluetooth5.0,Wi-Fi:802.11b/g/nBluetooth5.0
電池寿命非公証スマートモード:最大72時間 基本モード:最大45日
バッテリー容量380mAh最低:577mAh 定格:595mAh
位置測定GPS + GLONASS + 北斗GPS + Beidou + Glonass + Galileo +「準天頂」衛星システム
スピーカーありあり
マイクありあり
バイブレーションありあり
PPG心拍センサーありあり
SpO2センサーありあり
ジャイロスコープありあり
周囲光センサー あり
防水・防塵グレードIP68IP68
市場相場価格24,000円36,000円

主な違いは2層ディスプレイの有無とバッテリー持ち、本体とベルトのサイズ、デザインと価格です。

逆に価格差がありながらハードウェア面での性能差はほぼ無いと言って良く、フラッグシップCPUを搭載しているE3はかなり使えるモデルであると言えます。

2層ディスプレイの有無とバッテリー持ち

Pro3はTN 液晶と OLED(有機 EL ディスプレイ)の2層ディスプレイを採用。

使用していないときは時間、日付、歩数のみが一般的なデジタル時計の様に表示され、ボタンを押すと有機ELディスプレイを表示することで、長時間の電池持ちが可能になっています。

E3は2層ディスプレイではなく、単純なオン/オフであることとバッテリー容量がPro3の577mAhに対し、380mAhと少ないです。

Pro3の約72時間に対し、E3は公証持ち時間の記載がありませんが、一般レビューによると1~2日ほどが限界のようです。これでも他のWear OSやApple Watchに比較すれば長い方です。

本体とベルトのサイズ、デザイン

E3の方が本体サイズが少しコンパクト、バンド幅も2mm狭くスタイリッシュです。

PRO3も42gと軽量ですがE3はそれよりもさらに10gほど軽い32g!

男性フォーマル的なPRO3のデザインに対し、E3はカジュアルなので性別問わずどんな人にも使いやすいデザインです。

価格

価格差は12,000円とそこそこですが、CPUやメモリなどハードウェア面の違いは無く、E3は驚異的な価格であると言えます。

わたし自身Pro3 GPSを愛用しておりストレスの無い動作や機能などに満足していますが、E3も発売していればこちらを購入していたと思えるほどの品質です。

まとめ

TicWatch E3はこんな方におすすめです。

・はじめてのスマートウオッチ
・格安スマートウオッチで不満が出てきた
・機能面で妥協したくない
・Android愛用者だがApple Watch並みの機能がほしい

バッテリー消耗時間の長さや、デザインが気にならなければE3で十分使えるでしょう。

2022年には新たに「Wear OS3」の登場ががアナウンスされており、E3もアップデート対象機種です。

この価格と性能でWear OSのシェアがさらに広がる可能性を秘めています。

動作快適な最強CPU、Wear OSによるApple Watch並みの多機能、それでいて2万円台という、Androidユーザーにおすすめするスマートウオッチの最適解です。