Tic Watch Pro3 GPS レビュー
今までfitbitのAltra HRを使っていましたが、2年弱使った頃に充電できなくなってしまい、新たに機能が多いスマートウォッチに買い替えようと思い探したところ本機に出会いました。
周りにApple Watchなら使用している人が多く、それと同等の機能が欲しくなったのですが、Androidスマホを使っているためApple Watchは使用できないため色々調べてTic Watch Pro3を購入。
半年ほどしたので購入に至った経緯と、実際の使用感、使った機能などをふまえレビューします。
TicWatch Pro3 GPS仕様
時計サイズ | 47x48x12.2mm |
重量 | 41.9g |
素材 | ステンレス鋼+プラスチック |
ストラップ | 固体シリコン |
ストラップ幅 | 22mm |
チップセット | Qualcomm®Snapdragon Wear™4100プラットフォーム |
メモリ | 1GB RAM |
ストレージ | 8GB ROM |
電池寿命 | スマートモード:最大72時間 基本モード:最大45日 |
バッテリー容量 | 最低:577mAh 定格:595mAh |
位置測定 | GPS + Beidou + Glonass + Galileo +「準天頂」衛星システム |
スピーカー | あり |
マイク | あり |
バイブレーション | あり |
PPG心拍センサー | あり |
ジャイロスコープ | あり |
周囲光センサー | あり |
防水・防塵グレード | IP68 |
Tic Watch PRO 3の購入の決め手になった点
・Wear OS搭載、開発元MobvoiはGoogle出資
・Wear OSの中でもバッテリー持ちが良い
・通知(主にLINE)
・最高品質の処理速度を誇るCPUとメモリ
・ビジネスシーンでも使えるデザイン+軽量
理由①:Wear OS搭載、開発元MobvoiはGoogle出資
Wear OS by GoogleはGoole謹製のスマートウォッチ用OSです。
私はスマホもAndroid OSである Google Pixel 4aを使用しており、互換性・相性において不具合が出づらいWear OS搭載機でスマートウォッチを探しました。
独自OSのスマートウォッチでは不可能な、スマホ同様Google Playからアプリの追加ができ、カスタマイズ性が高いのが魅力です。
Googleがスマートウォッチ本体の発売していないこともあり、他のブランドを探していました。しかし意外とWear OSを使っているスマートウォッチもそんなに多くありません。
そこで見つけたTicWatchの開発を手掛けるMobvoiという会社はGoogleからの出資を受けているとのこと、欧米の海外YouTuberもレビューしていることのもポイントでした。
また2022年には新たに「Wear OS3」の登場ががアナウンスされており、対応機種は少ない中でもTic Watch Pro3 GPSはアップデート可能となっています。
理由②:Wear OSの中でもバッテリー持ちが良い
独自OSを使っているスマートウォッチならば機能や専用OSということもあってか1週間以上バッテリー持ちが良い機種もありますが、Apple Watchは最大18時間しか持ちません。
そしてWear OS搭載機種も1日程度のものがほとんどの中、
Tic Watch Pro3 GPSは約72時間!
実際に使用してみた感じも、まさにまる3日くらいは持ちます。お風呂に入る時に充電してという生活でバッテリーが切れることなく、睡眠計測も含め1日中使用しています。
さらにバッテリーが少なくなったり手動で、節電モードに切り替えることもできます。このモードだけなら電池寿命45日間。
2層構造の低電力スクリーンにより電池が切れかかっても、腕時計としての機能は果たせます。
理由③:通知(主に電話とLINE)
運動トラッキング用のスマートバンドでは満足できなかった、スマホの通知を腕で受け取るというのは便利です。
個人的にポケットに入れていると電話着信のバイブに気が付かないことも多いのですが、スマートウォッチの画面点灯とバイブなら気付かないことはなくなりました。
またLINEをはじめAndroidスマホ端末の通知はそのまま受け取れます。
Tic Watch Pro3に表示する通知はアプリごとに設定でき、スマホで通知を受け取ってもウォッチでは受け取らない、ということも可能です。
いちいちスマホの画面を見ないでも手元で誰からの着信か、LINEならメッセージの内容もわかるため、今すぐ出なくても良い着信に作業の手を止められることもありません。
理由④:最高品質の処理速度を誇るCPUとメモリ
価格に直結する部分ですがあまり妥協し過ぎると、利便性が最重要であるはずのスマートウォッチとしての機能を発揮できない本末転倒な結果になりかねません。
スマホを取り出してロックを解除する、という手間が省けないと意味がないですからね。
CPUにはQualcomm®Snapdragon Wear™4100、メモリは1GBとスマートウォッチの中でも最高クラス。
スマホやPCから比べるとメモリ1GBという数字に不安を覚えるかもしれませんが、処理内容が少ないため全く問題ありません。
実際の使用感もタッチディスプレイの操作に遅れはなく、画面のスワイプもヌルヌル切り替わり、アプリの起動も感覚的にはミドルレンジのスマホPixel 4aくらいと全くストレスはありません。
理由⑤:ビジネスシーンでも使えるデザイン+軽量
デザインも丸形の腕時計で、スーツでの着用でも違和感ありません。
Apple Watchのような一目でわかるあのデザインは、認知されているからまぁ良しとされる風潮もありますが、
それ以外のスマートウォッチだとちょっとなぁと感じていたのでこのデザインも良かったです。
また41.9gと軽量なのもポイント。以前使っていたfitbit AltaHRからの付け替えでも違和感なし。普通の腕時計よりも軽いです。
わたし自身ちょっと肌が弱いのですが、シリコンバンドは1日中つけていても肌が荒れることもありません。
使って良かった機能
・2つのボタン、ショートカットメニューなど各種設定
本体右側面にリューズ風の物理ボタンが2つついています。
上のボタンはすべてのアプリにアクセスするためのボタン。
下のボタンは好みの設定したアプリを起動するショートカットボタンです。
わたしは寝る前に設定するアラームに設定しています。
また、それ以外のよく使うアプリはメイン画面を右にスワイプすることで順番に表示できます。
ここに、Google Fit、天気、タイマーなどを設定しています。
ウォッチフェイスも数百のデザインから選択可能。
わたしは、バッテリー残量、歩数、心拍数、日付、曜日が表示される「定規」という盤面を使用しています。
・Google Fit との連携
高校のしかもサボりがちな部活以外、ほとんど運動はしてきませんでしたが、30代になって身体のパフォーマンスを上げなければということで、毎日簡単な筋トレかストレッチの習慣化を図っています。
運動した時間と、どれくらい強い運動をしたかがポイントで記録されます。
サボりたくなった時はこのログを見返すことで、モチベーションを保つことができます。
・天気予報
わたし自身スマホのウィジェットメニューで表示する習慣が無いのですが、朝家を出る前やトイレでサッと見られるスマートウォッチだと確認する習慣ができました。
これはスマートウォッチを買ってテンションが上がっただけかもしれませんが(笑)
・目覚ましのアラーム/休憩時間のタイマー
今までスマホのアラームを目覚ましにしていましたが、TicWatch Pro3のアラームに変えました。
睡眠ログも取れるので腕につけたまま寝ています。最初は腕に時計があるまま寝ることに違和感があったのですが、数日で気にならなくなりました。
音とバイブのアラームですが、スマホのアラームよりもけたたましくないというか、不快感が無く起きられます。
とはいえスヌーズで完全に起床ですが(笑)
また仕事がシフト制のため休憩に入る時間帯がバラバラなので、さっとタイマー設定できるのも便利です。
あらかじめ5つのタイマーが保存でき、タップするだけですぐに開始します。
・OK Googleと買い物リスト
側面上のボタンを長押しするとOK Googleが起動し、音声入力できます。
買い物リストがスマホよりも便利に使えます。
洗剤やティッシュなど日用品がなくなったときに、スマートウォッチに向かって「買い物リストに○○を追加」と言うだけで、リストに追加されます。
日用品を補充しているなど手元にスマホがなく、作業しながら追加できるので便利です。
・カメラリモート
カメラリモートはスマートウォッチをシャッターとして使用したり、ビデオカメラがどの画角になっているかスマートウォッチの画面上にリアルタイムで表示してくれます。
スマホカメラをカメラスタンドで使っている時、インカメラだと画質が落ちるためアウトカメラを使いたいという際に有用です。
わたしは自分の楽器演奏を60fpsの動画で撮りたく、スタンドに立ててアウトカメラに使いたかったのでスマートウォッチ購入時に機能を重視していました。
Apple Watchにもあって、独自OSのスマートウォッチにビデオのプレビューは存在しなかった(シャッターのみでも少ない)ので、これを重視するAndroidユーザーにはおすすめの機能です。
意外と使わなかった機能
・スマホを鳴らす
どこに置いたかわからなくなったときはスマートウォッチの操作で、スマートフォンの着信音を鳴らす事ができます。
憧れの機能ではあったのですが、いざ使えるとなってもわたしはスマホを見失うことが少ないので使っていません。
かばんに入れたり、ポケットに入れたり日によって置いている場所が変わる人などは良いのかもしれません
・睡眠ログ
TicWatch Pro3 を装着したまま眠ると自動で睡眠時間をトラッキングしてくれます。
わたしも実際つけたまま睡眠しており記録はされているのですが、後から見返して生活習慣を改めるというほどの有益な使い方はできていません。
あと若干トラッキングの正確性に欠け、朝目覚めてからベッドから出ない数分だけが新たな睡眠として記録されたりします。
デメリット
・スマートウォッチとしてはやや高価
・国内電子マネー非対応
・女性は着けづらい?
デメリット①:スマートウォッチとしてはやや高価
1万円台も珍しくはない独自OSのスマートウォッチの中で、TicWatch Pro3 GPSの市場価格は36,000円(税込)。
Apple Watch Series6が47,080円、SEが32,780円であることを考えれば
スマホOS開発会社謹製スマートウォッチとしては高過ぎるということはありません。
デメリット②:国内電子マネー非対応
Apple Watch との大きな違いのひとつが、電子マネー決済が使えない点です。
機種自体にはGoogle Payが対応しているのですが、残念ながら日本国内ではサポートされておらず利用できません。いつかアップデートで対応可能になる日が来る?
わたしは日頃からタッチ決済を利用していないので不便には感じていませんが、Suicaなどを利用している方は少し残念に感じるかもしれませんね。
デメリット③:女性は着けづらい?
Wear OS機種の中でもハイスペックなTicWatch Pro3 ですが、カラーは1色のみ。
無骨というほどではないですが、視認性が高いディスプレイとのトレードオフで盤面もやや大きいので、女性が身につけるには万人受けしないでしょう。