2年間実際に使ってわかったSurface Goをおすすめしない理由【レビュー】
わたしが使っていたのは初代Surface Go メモリ8GB SSD128GBモデルです。とは言えGo2もGo3もメモリは最大で8GB、CPUが良くても使用感は劇的に変わらないでしょう。
結論を一言でまとめると
10インチタブレットとPCの2in1は結局どっちつかずで使いづらい
という感想です。最後にはそれでも良かったところと、こんな人なら後悔しないかなというポイント。どうせ同じ金額を出すならハイエンドに迫るスペックのコスパおばけノートPCも紹介します。
Surface Goのデメリット
②:Windows OSはタブレットとして使いづらい
③:PCとしての処理能力が低い
④:純正キーボード込みで高くコスパが悪い
⑤:狭い場所でキーボードが使いづらい
デメリット①:タブレットとして持ちづらい
10インチタブレットとして重要な事は片手で持ってストレスが無い事です。
しかしSurface Goは本体重量が初代で522g、Go3で544g。さらに厚さが8.3mm。
もっとディスプレイが大きい11インチiPad Proでも466gで厚さは5.9mm。
ソファやベッドで読書やwebブラウジングを使おうにも、片手で持つのもストレスなので結局スマホで見た方がラクだなとなります。
デメリット②:Windows OSはタブレットとして使いづらい
OSは皆さんご存知Windowsです。パソコンで使うには全くストレスがないユーザーインターフェイスですが、ことタブレットとなるとなかなかやっかいです。
パソコンでお使いならイメージできると思いますが、デスクトップはアプリとファイルが混在して置いていたり、それを開くにはダブルタップ、アプリを開いていちいちウィンドウのサイズを変えたり、複数アプリを開こうものなら切り替えも小さい場所をタップして。。。もういいですよね。
iOSやAndroid OSのようにタッチディスプレイ前提の設計ではないので、かなり操作性が悪いです。
デメリット③:PCとしての処理能力が低い
CPUはIntel Pentium。Celeronほどではないですが、安価なPCに搭載されるようなCPUです。しかしSurface Goは本体のみで最安でも6万円、メモリ8Gなら8万超えです。
そこまでの価格なのにPCゲームや動画編集はおろか、音楽制作(DTM)や画像編集もスムーズに行うには難ありです。
ZOOMなどビデオ通話のみなら可能ですが、そこにブラウジングやオフィスソフトなどのマルチタスクを加えようとすると、一気に動作が重くなります。
デメリット④:純正キーボード込みで高くコスパが悪い
Surfaceを使うなら着脱が簡単で軽量、物理接続で動作も安定する純正のタイプカバーと組み合わせないと意味がないと断言していいでしょう。しかし最安のタイプカバーで12,980円、質感がよくなるアルカンターラで16,940円。
本体と合わせると安い方の組み合わせでも7万円超え、私は8GBでアルカンターラカバーにしたので10万円弱にもなります。
なのにCPUはPentium。。。スペックから見たコスパは悪いですね。
デメリット⑤:狭い場所でキーボードが使いづらい
一般的なノートPCとは異なり、ディスプレイが自立しそれにくっついた薄いキーボードという構造のSurface。
これはどんなレビューでも指摘されているところですね。わたしもそれを覚悟して購入に至ったわけですが、膝上での使用はなんとかできても、オフィス内でも度々あるPCを開いたままのちょっとしたデスク間の移動など若干のストレスはありました。
普通のノートPCでは気にしなくて良い細かい事がストレスになるのは、小さいとはいえチリツモです。
Surface Goで良かったところ
②:PCとしては軽量で薄い
③:起動は早い(購入時は10秒、2年経過で90秒くらい)
④:専用電源コードはマグネットで付けやすい
⑤:microSDスロットでストレージ容量増やせる
⑥:小さいのにタイピング問題なし(打感も良い
メリット①:2in1なんかカッコいい
私がSurface Goを買った大きな理由はこれでした。多機能なものが好きという性格もあり物欲を掻き立てられた次第です。
メリット②:PCとしては軽量で薄い
タブレット単体としてはやや重いですが本体544gとタイプカバー
メリット③:スリープからの起動は早い(購入時は10秒以下、2年経過で30秒くらい)
ログイン時は顔認証も可能。認証してからWindowsが立ち上がるまで新品時は10秒ほどで起動しました。2年使った現在でも30秒ほどで起動します。
メリット④:専用電源コードはマグネットで付けやすい
純正の電源コードSurfave Connectポートはマグネットで接続しやすく、通電していると白のランプが付くので視覚的にもわかりやすいです。USB Type-Cでも充電可能です。
メリット⑤:microSDスロットでストレージ容量増やせる
ストレージは64GBまたは128GB。MicroSDXCカードを挿しっぱなしにしておけば余裕ができます。
メリット⑥:小さいのにタイピング問題なし(打感も良い)
10インチというと小さく感じますが、タイプカバーは非常によくできており、キーひとつひとつも小さいということはありません。キーボードでのタイピングには全くストレスはありません。トラックパッドの大きさも十分です。
そう、高いだけあります(笑)
【結論】良いことよりもストレスが大きいのでもう2度と買うことはない
上記の良かったところを補って余りあるストレス(笑)。Surface Goはタブレットとラップトップとして結局どっちも中途半端です。
PCとしてできることメールチェックやライティング、Microsoft Office、ブラウジングなら同時進行可能。ビデオ通話はそれのみなレベルです。
なのにタブレットとしては使いづらい、キーボード込みで10万円弱というコスパの悪さ。。。
個人的人は所有欲よりも日々のストレスが大きいのでもう2度と買うことはないでしょう。
こんな方なら買っても後悔しないかもしれません。
・軽量なセカンドPCが欲しい
・マルチタスクは行わない
・クリエイティブな作業を行わない
・スタンド一体型タブレットとしてデスクで動画再生する
ただしメモリ4GBの最安モデルは避けましょう。本体のみで60,280円、メモリ4GBでストレージがSSDじゃなくて64GB eMMCなのでWindowsアップデートに耐えられず、1年程度で動作が重くなる事は目に見えています。
メモリ8GBなら3年程度ほどそれなりに使えるでしょう。
会社員なら持ち運ぶためのセカンドPCとして、文系大学生が課題だけのために使うレベルですかね。
その方々が家では動画再生のタブレットとしてデスクで使う、という程度でしょう。
同じ10万円でメモリ16GB、CPU Ryzen7(≒Intel Core i7と同等の処理性能)のコスパ抜群のノートPCはこちらがおすすめです。
Surfaceに執着がないならほとんど全ての人がこっちの方が良いでしょう。