QUECHUA (ケシュア) 2 SECONDS EASY FRESH&BLACK 2人用 ポップアップvsワンタッチ 比較
・設営撤収を短時間で済ませたい
・ソロ用テントだけど荷物は室内に置きたい
・予算は2万円以下
これらを条件をもとに最終候補になったのが、ケシュアの2 SECONDS FRESH&BLACKの名前がついた2つのテントです。名前がほぼ同じなのでややこしいですが、商品名にEASYとついている方がワンタッチ式、ついていない方がポップアップ式です。
それでは一つずつレビューし、それぞれの違いも比較してみます。購入にあたり色々探したのですがこの2機種の比較の記事など見当たりませんでしたので、まとめてみました。
QUECHUA(ケシュア)とは
QUECHUAはフランスの会社「DECATHLON(デカトロン)」によるキャンプブランド。
デカトロンの製品はデザインから開発・販売まで自社で行い、80 種類以上のスポーツをできるかぎりコストを抑えたお手頃価格でご提供しています。
いわゆる人気欧米ブランドの構造やデザインをパクった中国ブランドによる格安製品ではなく、オリジナルデザインかつ良い品質の製品を販売しています。
QUECHUA ポップアップテント 2 SECONDS FRESH&BLACK XL – 2人用 レビュー
参考にした動画
雨や冬での使用が参考になります
メリット
・ポップアップ式で珍しいダブルウォール
・広い前室もある
・前後左右のベンチレーションは調整可能
メリット①:広げるだけで設営できるポップアップ式テント
※ヨーロッパ仕様のため色が異なります。
ポップアップテントはロックを外して広げるだけでテントが自立します。あとはガイロープをペグで固定するだけ。
設営がとても簡単です。
メリット②:ポップアップ式で珍しいダブルウォール
ポップアップは格安過ぎるものも多く就寝に使うには心もとなかったり、そうで無いものもシングルウォールで夜を明かすと結露で中が濡れてしまう心配があります。
このケシュアはポップアップ式テントには珍しい、インナーテントとフライシートがあるダブルウォール式で上記の心配がなく就寝用にも適しています。
メリット③:広い前室もある
広い前室も特徴です。
前室のグランドシートは着脱可能で、雨天でもバーナー料理くらいならできてしまうほどの余裕があります。
メリット④:前後左右のベンチレーションは調整可能
フライシートの後部はテントの内側から紐で引き上げることができ、インナーテント後部の上部分はメッシュのため、前室を開けて出入口も上部メッシュのため通気性は抜群、
さらにインナーテントの左右にはメッシュ付きベンチレーションあり、外側のフライシートは開き具合が調整できます。
ポップアップテントの機能性を越えていると言っても過言では無いです。
デメリット
・通気性が高過ぎて冬は使いづらい
デメリット①:たたむのに慣れが必要
バッと広げるだけで設営できる一方、たたむのに慣れが必要というレビューが各サイトで散見されます。
慣れれば大丈夫そうですが、最初から説明書無しでサクッと撤収するのは難しそうです。
初見設営撤収がちょっと難しそうなのがこちらで、私のような初心者もちょっと二の足を踏んでしまいます。
慣れた方はこんな感じでスムーズにできるそうです。
デメリット②:通気性が高過ぎる
特に暑い時期は嬉しいところではあります。
全周囲にフライシートと地面の間に隙間があります。
また全てのファスナーを閉じても前後の上部にメッシュ部分が残ってしまいます。
寒暖差が激しい山などでは結露を防ぐ事ができますが、特に寒い時期は寝具などで保温性を高める必要があります。
逆に春夏秋口しか使わないのであれば、気にするポイントでは無いでしょう。
QUECHUA ワンタッチテント 2 SECONDS EASY FRESH&BLACK 2人用
参考にした動画
メリット
・ワンタッチ式で珍しいダブルウォール
・収納サイズが小さい
・出入口が2ヶ所ある
メリット①:2カ所のワンタッチ式で設営も撤収もかんたん
ワンタッチ式と言えば傘のように開く構造ですが、ケシュアのこれは独自のワンタッチ構造は2ヶ所あることで、簡単ながら広い空間を作り出しています。これは特許取得済です。
設営時はこの2カ所のひもをひっぱるだけでテントが自立します。あとは6カ所のペグダウン、必要に応じて6カ所ガイロープを張るだけです。
撤収もかんたんでこのひもがある部分のボタンを押すだけで、自立が解かれてあとは畳むだけです。収納ケースも大きめなのでわりと適当に畳むだけでも楽に入れられます。
テントの収納ケースって結構キツくてしっかり畳まないと入らないものも少なくないので、収納が簡単なのはポイント高いです。
メリット②:ワンタッチ式で珍しいダブルウォール
ワンタッチ式でありながらインナーテントと外側にフライシートがあるダブルウォール構造。
傘のように開くワンタッチ式はフライシートが無く、急な雨に弱いこともあります。
またダブルウォールは寒暖差によるインナーテントの結露が防げるのも大きなメリットです。
メリット③:収納サイズが小さい
収納サイズが通常のテントのようなサイズ感で、設営がかんたんなポップアップ式と比べて持ち運びに便利です。この点は後述します。
メリット④:出入口が2ヶ所ある
出入口が前後に2カ所あります。
後から来たキャンプグループに面して気まずい、、、なんて時も設営したままで出入口を変えれば対処できます。
また出入口は上部がメッシュになっているので、夏場など暑い時期は通気性が高くなるのも嬉しいポイント。
デメリット
・通気性が高い
・ワンタッチのひもが邪魔
デメリット①:前室が狭い
前室は靴や、バックパック1つ置くくらいの広さです。
前後に出入口があるので前室が2つあるとも捉えられなくは無いですが。
前室で雨をしのぎながらの作業できるほどのスペースは無いです。
デメリット②:通気性が高い
暑い時期など一方ではメリットになっているのですが、ポップアップ式同様、通気性は高く前後の入口をファスナーで閉めても上部にメッシュが残ります。
寒い時期は暖かめのシュラフなどでの対処が必要です。
デメリット③:ワンタッチのひもが邪魔
設営の際に使うワンタッチのオレンジのひもは、設営後も垂れ下がったままになります。
風があるとなびいて鬱陶しく感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ポップアップvsワンタッチ機能比較
設営方法 | ポップアップ | ワンタッチ |
遮熱・遮光性 | FRESH&BLACK UPF50+ | FRESH&BLACK UPF50+ |
フライシート耐水性 | 耐水圧2,000mm | 耐水圧2,000mm |
耐風性 | 地表レベル50km/hの風(階級6) | 地表レベル50km/hの風(階級6) |
設営時外寸サイズ | 170 x 270 cm(3人用:220 x 280cm) | 205 x 255 cm |
室内サイズ | 145 x 210 cm(3人用:210 x 210 cm) | 145 x 205 cm |
室内高さ最高部 | 105 cm(3人用:115cm) | 110 cm |
収納時サイズ | 直径 74cm x 厚み9cm(3 人用:85cm) | 59×20×20cm |
重量 | 4.3kg(3人用:5.3kg) | 4.7kg |
市場価格(税込) | 14,900円(3人用:17,900円) | 17,900円 |
共通の機能性はFRESH&BLACK フライシートによる、遮光性及び耐水性と、構造の違いがありながらも地表レベル50km/hの風(階級6)にも耐え得る耐風設計です。普段使いのキャンプで十分すぎる性能です。
フライシートはUV カット(UPF 50+) で昼間でも室内はかなり暗く、日光による室温上昇を防ぎます。
しかし調整可能なベンチレーションによる通気性はポップアップ式に軍配があがります。とはいえワンタッチ式の通気性も十分高いです。
室内サイズは高さはポップアップ、長さはワンタッチがそれぞれ長いですが、5cmレベルなのであまり気にする必要はないでしょう。
ちなみに3人用ポップアップのインナーサイズはこちら
・設営撤収方法
・収納時のサイズ
・前室の有無
がポイントになります。
価格差は3千円なので、変にケチるより機能性で選ぶ方が後悔が無いはずです。
以上をまとめると、それぞれこんな方におすすめです。
QUECHUA (ケシュア) キャンプ ワンタッチテント 2 SECONDS EASY FRESH&BLACK 2人用がおすすめな方は
・持ち運びやすい収納サイズ
・不器用なのでポップアップだと撤収が不安
・タープを併用するので前室は不要
というわけで私はワンタッチの方を選びました。
QUECHUA ポップアップテント 2 SECONDS FRESH&BLACK XLがおすすめな方は
・ポップアップの撤収が苦じゃない
・使える設営時短テントで安く済ませたい
・前室を使いたい
・通気性を調整したい
またポップアップの方のみ比較表にも挙げた3人用サイズがあるので、2人から3人で使いたい方はこちらが良いでしょう。
最後に注意点ですが、どちらもグランドシートは付属していません。
2人用は205cm x 145cm程度のグランドシートを準備することを強くおすすめします。テントの下に石があったりして底に穴が空いてしまうとそれだけで、雨天時など使い勝手が格段に悪くなります。